アパート・マンション・ビル・工場・住宅の外壁塗装、改修工事は八王子のリフォームステーション泉建装にお任せください。
以前(2011年)泉建装で屋根と外壁塗装を行ったT様より、会社に「そろそろ外壁を考えている」とのご連絡がありました。
ご連絡をいただいたのが2022年11月ですので、施工から10年となります。
現地調査に伺う際に、あわせて平面図(1F、2F)立面図(東西南北)をご用意いただくお願いをし現地調査へ。
現地にて、屋根外壁塗装の他、隣家との仕切りのブロック塀の塗膜が剥がれている箇所の修繕と前面道路にある土留め擁壁のクラック補修、ベランダ防水を検討しているとのこと。
屋根は全体に色褪せと
この辺では珍しい大きな雪止め(雪国仕様)
隣家への落雪への配慮を感じるもので、理に適ったものが設置されています。
軒先にコケの塊り
屋根は、築年数や退色状況から最低でも塗装のお手入れは必要と判断。外壁はモルタル外壁であることから経年に沿った細かなひび割れなどがあり、修繕の頃合いであると判断。
ご連絡を頂いた時点で2022年度の補助金は、10月末で受付を終了していた事から2023年度の補助金申請に向け、じっくり施工方法などを計画していく事をご提案をさせていただきました。
その準備の一つとして、ご要望のあった現状の外観からの色替えについてカラーシミュレーションでご提案することになりました。
カラーシミュレーションはいくつか素案を作成し、上記に提案を絞り込みました。
いずれも外壁に面して概ね3色を使用する内容で、補助金の交付要件でもある「八王子市の景観ガイドライン仕様」に適合する内容としました。
左が屋根も含め現状から大きく異なる色替え案、真ん中と右が現状をふまえた案。
この色決めで勇気が必要となるのが、大きく色を替える時です。ここで役立つのがカラーシミュレーションとなります。
視覚的にイメージをつかむことができるので、外観の色決めにはカラーシミュレーションはひじょうに役立つアイテムです。
とはいえ、あくまでもイメージを把握するもので、必ずしも同じ色になるとは限りません。
例えば、PCの画面上で確認するのであれば、各PCのディスプレイによって発する色合いが異なり、紙面であってもプリンターの違いや紙の違いでも色は異なってしまいますので、注意が必要な点です。
▲左カラーシミュレーション 右塗装工事完了後
イメージをつかむアイテムとしては充分なアイテムと言えます。
ちなみにもっとイメージに近づけるためには、「塗り板」という選択肢もありますが、よりこだわるなら各部位に試験施工をするのが良いと思います。
屋根は、ガルバリウム鋼板によるカバー工法も検討しましたが、今回は塗装でお手入れをし、次回のお手入れ時期に改めて判断することにしました。
ちなみに屋根は下塗り2回+上塗り2回の計4回塗り+タスペーサー(縁切り)の仕様です。
外壁は通常のシリコン塗料よりワングレード上の期待耐用年数が10~12年ほどコスパに優れた塗装。
付帯部(金属性の庇や樹脂製の雨樋など)も外壁の期待耐用年数に合わせ、シリコン系の塗料を使用。
サッシ廻りはシーリングの増し打ち。
バルコニーの床は、既存のFRP防水に防水用ガラスマットを増し張りしする1PLY(ワンプライ)工法。
上記をご提案し、採用いただきました。
なお、2023年度の補助金の受付を早々に済ませましたが、交付決定の通知が出るのは約1ヵ月半かかりました。
※タスペーサーの効果:屋根材と屋根材の間に適切な隙間と通気性を確保することで、雨漏りの原因である雨水の浸入を防ぐことができます。
▼タスペーサーとは?効果が分かる動画!
▲足場設置
▲足場設置後の点検
釘の抜けなど足場に上がり詳細に建物を点検します
▲高圧水洗浄
▲シーリング打設
サッシ廻りや換気口まわり、外壁と金属製庇との継目にシールを打ち防水効果を高めます。
▲金属部位への錆止め塗装
▲屋根にある棟の板金なども錆止め塗装
▲下塗り後の上塗り1回目
▲3色の色分け
色分けが多くなると手間は掛かりますが、その分仕上りの雰囲気が違ってきます。
▲屋根上塗り2回目完了
▲バルコニーFRPトップコート施工中
▲施工後
補助金を利用し色分けなどを検討する際は、「八王子市の景観ガイドライン仕様」に沿う必要がありますが、同じトーンの色味を使用するなど工夫はできますので、カラーシミュレーションなどを活用し、色彩計画を立てることをおすすめします。なお、色決めをするのに意外に時間が掛かることから、スケジュールに余裕を持つこともお忘れなく。
▼八王子居住環境整備補助金の詳細はコチラで確認ください。