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2021年1月28日より2月3日にかけて、相模原市I様邸の外壁の部分改修工事を行いましたのでお問合せの経緯から施工内容などご紹介させて頂きます。
▲今回の工事は2階の外壁部分の改修となり、傷んでしまったサイディング壁を張替える工事となります。
今回の様な部分的な改修工事の際にも、安全性と正確な施工の確保のため写真のような部分足場を設置して作業を行います。
お問合せ
2013年に外壁改修塗装工事のご依頼を頂きましたOB顧客様からのご相談となり、今回ご主人様より「浴室の外側の壁に浮きが出できている為一度様子を見に来てもらえないでしょうか?」とのご相談のお電話を頂きました。
その後、ご主人様と担当者とのメールでのやり取りの中で該当箇所の写真もお送り頂いておりましたので、事前に不具合の位置もでき、調査の準備もスムーズに行うことができました。
現地調査とご提案
現地調査の当日は、施主様にお話を伺いながら細かくチェックをしていきます。
▲〇部分が外壁に「浮き」があるとご連絡のあった浴室窓廻り(2階のこちらが浴室になります)。
2階の外壁はサイディングボードを張った上に、リシンと呼ばれる専用の機械を用いて行う吹付塗装で仕上げた仕様となります。
▲外壁浮き部分:浴室排気口ベントキャップ廻り
▲サイディング壁の継ぎ目
めくれてすき間が生じている状態でした。
▲外壁にシミ
表面にはシミのようなものも浮き出ています。(内部の湿気が原因?)
目視でも壁材が浮き上がっているのが確認できましたので、そこから雨水が入り込み雨漏りに繋がる恐れもあります。
施主様も外壁全体へ及ぼす悪影響をとても心配されており、今回不具合に気づき、すぐにご相談のご連絡を下さったそうです。
【ご提案】
不具合の原因としては、経年劣化の要因もありますが、浴室内の湿気が何らかの原因で外壁内部にまで回り込んでしまったのではないか。と推測されました。
改修工事としては、外壁のめくれ箇所に応急処置的な簡易補修をする方法もありますが、施主様とは今後のメンテナンスプランのご相談をさせて頂き、今回不具合のある箇所以外の範囲や内容などもお伺いしておりましたので、ご提案はいくつかの施工パターンでご提出させて頂きました。
その中でご採用頂きましたのは、次の外壁メンテナンスの時期まで安心して備えられるようにとの事から、今回劣化が進んでいる浴室廻りのサイディング壁のみを部分的に張替える工事内容となりました。
施工としては不具合のある外壁部分を新規に張替え、既存壁と同様の仕上げに施工。下地材はサイディング撤去の際に確認をし、状況により下地から交換か既存使用かで対応させて頂く内容で施主様にもご了承いただきました。
主な施工内容
【既存壁撤去作業】
▲表面の塗装面のはがし
劣化して脆弱となったサイディングが表面の塗膜面と一緒にはがれてきました。
▲サイディングボードの切断
撤去するボードの厚さに刃の長さを調整し、切り込みを入れます。
▲サイディングボードの撤去
▲撤去したサイディングボードの接写
水分を含み、かなり傷みが進んでいる状態でした。
▲撤去したサイディングの裏面
湿気に長期間にわたりさらされた事が想像できます。
▲浴室排気ベントキャップ(表)
▲ベントキャップ(裏)網部分
経年の汚れにより目詰まりが起きていたようです。
▲ベントキャップが接合されていた排気用のジャバラ(フレキシブルダクト)
若干短いようですが、手抜き工事や誤りではありません。
欲を言えば、もう少し長さが欲しい。といった感じです。
▲ジャバラと透湿防水紙を防水テープで補修
壁材の剥がれなどの主因は、調査時で想定した通り浴室の湿気が原因でした。
実際に壁を撤去し確認したところ、ベントキャップ廻りのこれらの不具合によって、浴室で発生する湿気を上手く外へ排気ができないといった排気不良が生じ、壁の内部(ボードの裏面)に湿気がもれて入り込み、その事でサイディングボードが膨張し、浮き(はがれ)のような現象につながったといった、詳細な要因がわかりました。
【新規サイディング壁設置施工】
既存壁撤去後は新規にサイディングボードを設置していきます。
幸い下地材には傷みが見られなかったので、下地はそのまま使用します。
▲新規サイディングボード張り作業中①
▲新規サイデイングボード張り作業中②
▲継目(目地)シーリング施工中①
▲継目(目地)シーリング施工中②
目地は変性シリコンにてシーリング施工し、すき間を埋めていきます。
▲ベントキャップ取付け部分シール作業中
同様にシーリング施工を行います。
ジャバラ廻りは排気の逆流に備え、シーリングの施工を行う前に、しっかりと機密防水テープで処理し、表面だけではなく、念のため壁とジャバラ間に隙間ができない様、
入念に充填します。
▲新規ベントキャップ取付け
【施工後】
サイデイングボード張り施工後は
シーラー➡リシン吹付➡トップコートの工程で施工し、完了となりました。
▲施工後⓵
リシン吹付、トップコートの施工では、周辺の既存壁とテクスチャー(素材感、材質感)を合わせて違和感のない様に仕上げました。
▲施工後②
▲施工後③(全景)
今回施工した箇所だけが目立つこともなく、全体として統一感のある仕上がりとなりました。
不具合の原因として、施主様へは排気不良がおきていた事、ベントキャップの網部の閉塞具合などのご説明をいたしました。
浴室は施工中も通常通り使用できましたので、ベントキャップ交換後に実際ご使用された際には、排気量が強くなっている事に驚かれたご様子で、今までこんなにも排気をしていなかったのだとご実感されたそうです。
普段はなかなか気に掛けることのない、ベントキャップ。
以前あった不具合の事例では、浴室をユニットバスからユニットバスへ交換するリフォームのお宅で、既存浴室換気扇から排気用のジャバラは設置されていて、かつ外側にはベントキャップも設置されているにもかかわらず、壁に穴が空いていない!?なんてこともありましたので、不具合を起こす意外な盲点なのかもしれません。
このベントキャップは、手の届きにくい高い場所に設置してあることが多いですので、自身でメンテナンスを行うのは難しい箇所です。類似した不具合を発見したら、取扱いのある専門業者にお任せしてください。
お客様の声
「お客様アンケート」にもご協力頂きました。
ありがとうございました。
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