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屋根や外壁リフォームは、住まいの構造を外的要因から守るための外皮のコンディションを良好に維持するために不可欠なリフォームです。
その際に失敗した!という声を聞くことが多いのは、関連する工事をまとめてやっておかなかった事によるものです。
屋根や外壁リフォームを行うには仮設足場を伴うものです。したがって、足場を必要とする雨どいや2階部の雨戸交換や工事をバラバラとリフォームしてしまえば、都度足場を設置することになり費用がかさんでしまいます。中には25年が過ぎようとしているスレート瓦にそのまま太陽光発電システムを乗せてしまい、屋根のメンテナンスができないまま不安な毎日を過ごしているというケースもあるようです。
屋根や外壁のメンテナンスの周期は、今使われている材質によっても変わってきます。まずは我が家のメンテナンスの時期を確認し、そのタイミングを逃さないよう、関連工事もあわせて計画を立てましょう。
住まいのことで感じる
「高い」「困った」「めんどくさい」から
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①サイディング外壁の場合(乾式外壁材)
サイディング材の表面には、防水や美装のために何らかの塗膜を形成してあるのが普通です。
その塗膜が長期間にわたって屋外に曝されていると紫外線や雨水により表層から少しずつ劣化していきます。
10年前後経過したサイディング材の表面を指でこすると、写真Aに示すように、白い粉のようなものが付着することがあります。これをチョーキングあるいは白亜化といい、表層の塗料(樹脂)が分解したものです。この状態になると、サイディング外壁のもともとの色が褪せてきて光沢もなくなってきているはずで、再塗装をそろそろ考える時期になります。
(写A)
さらにサイディング材表面塗膜のチョーキングなどの劣化を放置しておくと次第に塗膜が薄くなり、雨水などを吸収しやすくなります。
吸収された雨水は日射を受けることで熱とともに湿気としてサイディング外壁の内部に移動するようになり、サイディング外壁の内側にその湿気が出て内部の下地や構造を傷めることもあります。
特に直貼り工法と呼ばれる外壁の裏側で通気の無い工法に不具合が多く見られます。
また、サイディングの吸湿・放湿により湿潤・乾燥を繰り返すと、基材がもろくなりひび割れを生じることもあります。こうなる前に再塗装などのメンテナンスを行うことが必要です。
ここまでお手入れを行わないと、サイディング外壁の基材の性能が低下している事や、塗装をしても早い段階で塗装面が、剥がれたり膨れたりする不具合がおきるので、本来の塗装の目的を充分に果たすことが出来ません。
つまり、お手入れの選択肢は塗装(塗り替え)以外となってしまいます。
この状態でも塗装時期を越えてお手入れ待った無しの状況ですが、サイディング外壁のお手入れ目安の1つが、継ぎ目の目地シール(コーキング)の剥がれです。
住まいにこういった状況が見受けられたら、お手入れのタイミングです。
②モルタル外壁の場合(湿式外壁材)
時間が経過すると、紫外線や雨水などの作用により塗膜表面の劣化が生じ、充填材が離脱しやすくなり、表面が粉末状になることがあります。サイディング材と同じように表面をこすると手に白い粉末がついてくることで分かります。立地条件や塗材種類によりますが、このような状態になるのに、おおよそ10年前後かかるのが一般です。このような状態が外壁の広い範囲に確認されたら、再塗装を考えるべきです。
(写B) (写C)
さらにチョーキングが発生している状態を見過ごしたり放置したりすると、次に写真Bの塗膜に示すような膨れが発生することがあります。この膨れは塗膜とモルタルとの境部分あるいは塗膜層の内部で発生することがあります。
いずれにせよ、塗膜のひび割れに繋がる現象ですから、これが確認されたら専門業者に診てもらう必要が出てきます。写真Cはひび割れた塗膜の状況です。こうなると塗膜としての機能は発揮できず、雨水などが直接モルタル面に接することになり、壁内部へ水分浸入リスクが高くなります。
築35年程度の住まいの内壁を撤去した状況ですが、外見はなんら問題無く見えても内部はこんな状況になっていたりもします。
外壁塗装(塗り替え)を検討する時の目安の1つになりますが、降雨後の壁を観察し、雨水の吸込みムラなどがあれば、塗装が必要な状態です。
時期のまとめ
塗り替えの時期は、お住いの立地条件や形状、使用している建材などによって変わってもきますが、おおむね屋根や外壁で10年以上お手入れをしていなければ、ほとんどの建物が塗り替え時期がきていると判断されます(大げさではありません)。実際の時期の判定は、先述の条件や現状の劣化の度合などを加味して判断しますが、1~3年程度の誤差がほとんどです。
したがって、築年数10年またはお手入れから10年を経過したら、自主点検を必ず行ってみることをおすすめします。
八王子・日野・多摩・町田・相模原で、屋根塗装・外壁塗装やリフォーム工事のご相談、お見積りでしたら企画・設計・販売・管理・施工の一貫体制で、お得と評判な八王子の泉建装まで先ずはご連絡下さい。調査・診断・お見積りは無料です。
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せっかくキレイな外壁でも窓下の雨筋のヨゴレが目立ってしまっているお住まいをよく見かけます。
実は雨筋は美観だけの問題ではありません。
雨筋は伝い水が発生することから、その個所は他の壁と比べると水が多く接していることになり、壁の基材や内部に透水してしまう恐れがあります。
本来外壁は、水平面(床面など)と異なり降雨の際も水と接している時間が短く、内部に水が浸入するリスクが低いと考えられるのが一般的です。したがって、垂直面である外壁を想定され作られている塗料の多くは、水平面の防水工事で使用されるウレタン防水材などと比較すると防水性能が低い塗料となります。
それならば、垂直面の外壁にも水平面で使用される防水材を使えばいいのではと、思う方もおられますが、防水性能が高い反面、通気性が悪く建物内部からの湿気の放出の妨げとなり、内部結露など他の不具合を生じる恐れがあります。
外壁表層の塗膜は防水材よりも防水性能は劣りますが、防水性能が無いわけではありません。
しかし、必ずしも水を通さないものではありませんので、伝い水のように水が接している時間が長い箇所は要注意です。
さらに他の健全な場所より、その個所だけ性能低下現象の進行度がすすんでしまい、部分的な交換などをともなう恐れもあるので、伝い水(雨筋)は外壁を傷める重大な要因ととらえる必要があります。
※今までの経験則から特にサイディング外壁に顕著に表れる症状です。
▲上記の写真は浴室の窓になりますが、浴室の湿気が窓からサッシを伝って壁に流れるといったサイクルを繰り返した結果、他の外壁より早く劣化してしまい、欠損を伴う不具合を生じたケースとなります。(推奨されている寸法とは異なるサイディング板が張られている事も要因となります)
解決策としては、後付け用に市販している「雨筋ストッパー」などを取り付けるなどの方法の他、取り付ける場所に応じた寸法で板金(ガルバなど)を現地で加工し、水切りをオリジナルで制作し設置するといった方法もあります。
相模原市・町田市・多摩市・日野市・八王子市にて屋根塗装・外壁塗装リフォーム工事のご相談、お見積りでしたら企画・設計・販売・管理・施工の一貫体制で、お得と評判な【有限会社泉建装】まで先ずはご連絡下さい。調査・診断・お見積りは無料です。
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この記事では、苔(コケ)の発生要因や特徴と屋根材に及ぼす影響をお伝えします。
対象の屋根材は現在主流となっている新生瓦・住宅用スレート(カラーベスト、コロニアルと称されているもの)のケースでお答えします。
先ず、苔(コケ)が発生するにはいくつかの要因がありますが、概ね適度な日光と水分がある環境が必要となります。また屋根の材質の違いによって陶器瓦や金属瓦のように表面が滑らかなものに付着することは少なく、新生瓦のような表面に塗装がされた屋根材で、塗装面が劣化しザラついたものに付着しているのを多く見受けます。
苔(コケ)を起因とするリスク
①新生瓦と瓦の上下の重なり目に、苔が入り込むと、水を吸いやすく雨漏れをおこす原因となります。
②塗膜は防水材と比較すると透水(雨水を塗装した表面から内部に水を通してしまう)リスクが高く、とくに傾斜角度が低く、帯水時間が長いほど表層の塗膜を通過(透水)し基材のセメント材質を劣化させる結果となります。水分を長い間取り込んでしまう『苔』が多いほど透水リスクが高まり、透水した結果は基材のセメント材質を傷め表層の塗膜が剥がれ、さらに防水効果の低下をまねくといった劣化サイクルとなってしまいます。
さらに冬場などの気温が下がる季節には、屋根材に含水した水が内部で凍ってしまう事で体積が増し、内部から爆裂するような『凍害』と呼ばれる現象を引き起こし、さらなる劣化を招く事もあります。
また、新生瓦本体の塗膜が劣化し、基材のセメントが露出し、瓦本体の撥水能力の低下により水分をスポンジのように吸収し、苔が 全体に発生するケースもあり、このサイクルを長期間繰り返すと本来日差しが強すぎて発生しにくい南面にもコケが生えるようになります。
まとめ
結論として、苔の発生は劣化のサインのひとつです。苔が広範囲に発生するようであれば、苔がそこにとどまれる塗装面が劣化した条件と、生育に必要となる水分を供給する環境がある事を裏付ける事となり、屋根のお手入れのタイミングでもありますので、点検時の目安としてください。
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リフォーム会社で多く見かける「自社オリジナル塗料」は、塗料製造部門を持ち合わせていない会社以外は、いわゆるOEMやPBと呼ばれる商品で、通常市場に出回っている塗料を容器のパッケージだけ変えたもので中身は同じものがほとんどです。したがって、性能的にお客様にメリットは無く、差別化し希少価値を高めるといった販売側にメリットがあるだけです。
一般的なスーパーで見かけるPB(プライベートブランド)商品は価格を抑えるための工夫がなされておりメリットを享受できますが、塗装業界ではあまり馴染まないものです。
公共・民間・法人のすべてで日本で1番塗装工事を行っている会社であってもオリジナル商品を使っている話しは聞きません。今では被害も少なくなり風化しつつある悪徳リフォームがはびっこた全盛期に、工事をすることを目的とはせず、販売を主目的としたリフォーム営業会社が多く乱立していました。名前はあえて伏せますが、そういった会社が販促ツールとして「自社オリジナル塗料」を多く採用していました。
また、OEMをするには塗料製造会社と定められた数量以上の塗料と専用カタログ、容器のオリジナルパッケージの制作料を含め契約するので、よほどの数を販売しない限り割高になります。
こういった中身(品質)が同じで価格が高くなる、お客様にとってメリットを感じられない「自社オリジナル塗料」を推奨することを個人的にできません。どうしてもその塗料容器のパッケージにこだわりがあるのであれば話しは別ですが。。。
余談ですが、とある自社オリジナル塗料を取り扱うリフォーム会社の工事を実際に行った職人さんから聞いた話しによると、お客様と契約したリフォーム会社は、材料込みの材工で請負わせる契約であることから自社オリジナル塗料の購入費は職人さんが負担するそうです。
また同じ会社から請負っている別の職人さんは、指定されている材料が高額なため最小数を当該のリフォーム会社から購入し、工事中に塗料が不足した場合は別の安い材料を持ち込み、施工しているそうです。このリフォーム会社の方も現場に顔を出すそうですが、近隣の営業のついでに来る程度で、ほぼ丸投げといった状態だそうです。
全てがそうだとは思いませんが、『オリジナル塗料=販売側のエゴ』とご理解いただき、オリジナル塗料か否かを比較対象の項目から除外して精査するのをオススメします。
本当に大切なことは、そんなことではありませんので、ご留意ください。
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サイディングの目地のコーキングに傷みが確認できるということは、外壁の塗装もそれなりに年数が経っていることになり、両方同時に行うのがベストではありますが、どちらかしか行わないのであれば、コーキングの打ち替えを選択するのがいいでしょう。
理由はサイディング外壁の防水性能は、目地などのコーキングがその役割を多く占める設計となっているからです。またサイディング板の表層の塗装は防水性能も兼ね備えてますが、コーキングの防水性能に遥かに劣り、機能性をも考慮するとその役割はひじょうに重要だからです。
ただし、いずれも放置した場合は、サイディング板の交換や下地の胴縁と呼ばれる木材の交換が必要となるケースもありますので、見極めが肝要です。以下のケースはタイミングを逸してしまったケース。
↑表層の塗膜が無くなり板がスポンジのように常に湿った状態なために黒カビが発生したケース。
↑目地のコーキングの劣化が進み、コーキングが剥がれ落ちてしまったケース。
※特に1Fの基礎のから1m程度の高さは降雨の際の雨のはね返りの影響などから、コーキングの劣化の進行が早くなっている場合がありますので、建ててから5年程度過ぎたら日常点検としてこの周辺を確認し、破断などあればご自身でコーキングを行うことをお勧めします。
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以下のようにいくつか方法がございます。
①塗替え工事において最もコストを多く占めるのは、塗装職人さんの人件費ですので、職人さんの掛かる人数を極力抑える工法やスペックを採用する。
②施工業者が在庫している塗料を使用する。(品質に支障の無い、マンション等の大型建造物で余った塗料など高品質なものが意外と多い)
③繁忙期を避ける。工事日程を施工業者に委ねる。
④塗装する場所や部位を必要最低限に限定して塗装する。(例えば南面のみなど)
⑤自分で塗る!(住まいに愛着が湧くのでオススメです。)※道具などの購入相談可‼
可能です。
ちなみに中古(未開封)などもございますのでご相談下さい。
ご使用後、塗料が余ってしまった場合などは有償となりますが、引き取りも行いますのでご相談ください。
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平日(土曜含む)9:00-18:00
休日 日曜・祝日・GW・夏季・冬季
※事前予約相談可
<2022/2/3更新>
カテゴリー|リフォームステーション泉建装について, 戸建住宅の改修工事
最近では住宅の塗替えをしている会社やリフォーム会社の広告やHPで「1級建築塗装技能士がいるから安心」といった類のキャッチを多く見かけますが、では実際にこの資格をもっていると何が安心できるのでしょうか?
以下のような見解を示すと塗装に関連する団体から抗議を受けそうですが、あくまでも実際に所持している者の個人的な感想としてご理解頂ければと思います。
①相応の経験を積んでいれば取得できて当然の資格であって、声高に誇張する程のものではないと思います。
②この資格の検定の内容からすると塗替えをする上で技術的に必須な資格とは思えません。したがって、この資格の有無で技術的な安心感をはかることは難しいと思います。
このように述べると「何ら意味のない資格なのでは?」と思われる方もおられるかもしれませんが、この資格を取得している事で本当にはかれるのは職人としての意識の高さだと思っています。また、検定に際し相応の準備やら手続きを必要とすることから、無資格者と比較するとまじめな方が多いと思います。このことから1級建築塗装技能士がいると、それは技術的なことではなく、職人としてのプライドが高く、まじめな方が対応するから安心できると思います。
いずれにしても施工業者を選定するにあたり、1級建築塗装技能士の有無は判断基準にはなりますが、優先度は控えめでよろしいかと思います。それよりも個人事業主でも取得可能な、塗装業を営む上で必要な建設業許可の有無の方が重要です。無ければ厳密には建設業者ではないのですから。